晩節を汚すということ
参政党の内紛が注目されています。
このゴタゴタの中で私が一番感じるのは
トラブった時の態度にその人の人としての人格、素養が現れるなということ。
今回のゴタゴタの中で一番の年長者であり
これまで多くの人たちからの人望を集めてきた武田邦彦氏。
東日本大震災の後、東京電力が嘘ばかり言う中で武田先生は国民のお父さんの立場に立って放射能についてわかりやすく発信をしてくれました。
また2020のコロナ騒動が始まった時も、これはおかしい、ワクチンも打たない方がいいと発言され、多くの方が救われたのではないでしょうか。
政治活動を始めた後も演説の内容はごく普通の日本人として大切なことを主に話されていたので、武田先生が国会に行ったら面白そうと思って見ていました。
それがどういう行き違いかわかりませんが
あんなに一生懸命やってきた自らの活動に
自分の後ろ足で砂をかけるようなことをしています。
武田先生は以前からニコニコ穏やかにお話をされる一方で、主張がとても強く、虎ノ門ニュースや数人で話しの持ち時間が決まっているような場でも自分だけ他の人の時間を奪って話し続ける場面が多々あり、少し自己中に感じていました。
まぁみんな人間なので完璧ではありませんから
まぁまぁと思ってはいましたが…
今回のことで武田先生の短所がすごく際立って世間に発信されてしまったなととても残念です。
どちらの言い分も聞いて思ったことは
最初は協力しようと思って組織に入ったけれど
だんだん欲が出てきて、自分の思うようにしたいと思ってしまったのかなということ。
結局武田先生が参政党をこうしようと思うプランがあり、でもそれが思うようにならなかったから憤慨しているようにしか見えません。
それを神谷さんの独裁と置き換えて批判しているのだろうと私は感じました。
また、人の悪口は言いたくないと言いながら「僕に見る目がなかった」と言っています。
これは物凄い攻撃的な発言です。
一見自分が悪かったと言っているようで、相手を最高に貶しています。
自分が上に立つ言い方です。
男女関係でもよく使われますね。
私に見る目がなかった…なんて。
「私がバカだったから、あんなのに騙された」ってことです。
私もバカだけどあいつはその下。格下と意識づけすることで溜飲を下げる言い方。
どんな不服があったにせよ、立つ鳥跡を濁さず
これまで日本人としての生き方を散々説いてきた武田先生だからこそ、今回のようなことがあった時の態度は私たちのお手本となるようなものを示してもらいたかったです。
今日見た武田先生の反論動画は司会者の言葉を遮って延々と捲し立てる醜いものでした。
微笑んで喋っていますが内容は相当なお怒りモード。
さらに今後もまだ暴露を続けるらしく…
なんというか、これまで積み上げてきたものに自ら泥を塗りたくっていることに気づかないのでしょうか。
こんな武田先生を見ていると
私はこれから武田先生の話を心でじっくり聞くことはもうないだろうと思いました。
そして辛い立場に立たされた時に歯を食いしばってでも冷静に対応するのが大人としていかに大事かまざまざと見せられた気がします。
そう言った意味では武田先生には最後に反面教師として大事なことを教えて頂いたかもしれません。